2022/11/30 20:11
1年の始まりを迎えるしめ飾り。
営業時間が極端に少ないアトリエにも年末なると
必ず立ち寄って購入して下さる方がたくさんいて、
1年の挨拶が出来る事がとても嬉しいです。
ショップやサロンに飾る方はもちろんの事、
以前より自宅に飾る方も増えているんではないかなと感じています。
アトリエで稲藁を編み始めて、もうだいぶ月日が経ちました。
しめ飾りは年神様を迎える準備が整った事を表すものです。
神事や仏事ではなく、お正月に1年を守る年神様をお迎えするための結界のような役目も合わせ持つもので、
地域によってその文化は様々です。
年神様と言うのは、先祖の霊が田の神や山の神になり、
新年に年神様として各々の家にきて、その家の子孫繁栄や1年の家内安全を見守ってくれると考えられていました。
また、年と言う言葉は古くは稲や穀物 を表す「登志」が語源とされそこから米をはじめとする穀物の収穫のサイクルを年と呼ぶようになり
1年を守る年神様は農耕の神様、田んぼの神様である、とも考えられています。
1年に一度の収穫で主食を担い、精米後の糠を利用して食物を保存し、
籾殻を土に帰し、藁を利用して身の回りの物を繕う。
稲作は日本に古くから続く文化です。アトリエカバンヌでは
古くから農耕を通して発展してきた日本の文化と豊かな自然に感謝の意を込めて、
お米を収穫した後の稲藁を使用して、一年の安全を見守ってくれる年神様を迎えるためのしめ縄を編んでいます。
そんな想いの中で作っているしめ縄。
今年も無事、皆様のお手元に無届きますように。